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​フラクショナルレーザーと低出力・近赤外線レーザーの違い

新たに注目される薄毛治療:フラクショナルレーザーとは

フラクショナルレーザー

近年、日本国内でも注目を集める新しい薄毛治療法に、「フラクショナルレーザー」というレーザー治療があります。これはイスラエルの医療機器メーカーが開発したフラクショナルレーザーを薄毛治療向けに再設計した医療機器で、米国では2024年にFDAの認可を取得しています。


日本のクリニックでも徐々に導入が進んでおり、「内服薬不要」「レーザーだけで薄毛治療が完結する」など魅力的なフレーズで宣伝されています。

フラクショナルレーザーの技術は本当に新しいのか?

フラクショナルレーザーの本質的な技術は決して目新しいものではありません。もともとフラクショナルレーザーは美容皮膚科領域で、シミやニキビ跡、肌質改善の治療に広く使用されてきた実績があり、すでに育毛施術でも補助的に用いられてきた歴史があります。


今回の機器は「薄毛治療専用機器」として初めてFDA認可を受けた点では新しいものの、使用されている技術そのものは以前から存在していたものであり、決して革新的とは言えません​

メカニズムは間接的な創傷治癒反応による発毛刺激

フラクショナルレーザーとは、皮膚表面に極小の熱損傷を点状に多数作成し、その周囲の健常組織が自己修復機構を活性化することで、皮膚の再生を促す技術です。


この創傷治癒プロセスでは、コラーゲンやエラスチンの産生が促されるとともに、血管新生(新たな毛細血管の形成)や成長因子の放出などが誘導され、肌の若返りや質感の改善を目的として美容医療で長年使われてきました。

育毛に応用される場合、この創傷治癒によって毛包周囲の血流が一時的に増加し、毛包細胞への栄養供給が改善されることで、休止期にある毛根の再活性化を図るというのが基本的な理論です。


ただし、この方法はあくまで**「間接的に毛包環境を整える」ことによる発毛刺激**であり、毛母細胞そのものや、発毛を司るバルジ領域に直接的な作用を及ぼす技術ではありません。

また、施術によって一時的に軽度の炎症や浮腫が起こることで毛が立ち上がり、「毛量が増えたように見える」視覚的な効果も報告されていますが、これらは本質的な発毛とは異なる一時的な変化であることに注意が必要です。

そのため、効果の即効性は乏しく、繰り返し施術を行ってもその効果の持続性には個人差が大きいという評価もあります。現時点での臨床研究も、あくまで発毛を「補助する可能性がある」とするレベルにとどまっており、毛髪再生の主軸となる治療法とは言いがたいのが現実です。

フラクショナルレーザーの臨床データの限界と効果のばらつき

folix 海外医療機関 臨床データ説明.jpg

上記の画像は、日本国内でも導入されているフラクショナルレーザー育毛機器と同一モデルを採用する海外の医療機関が、製造元によって発表された臨床試験データを紹介している資料です。

フラクショナルレーザーによる育毛効果に関する臨床試験は、現時点ではごく限られたデータしか存在していません。公表されている研究の中では、毛髪数の増加は1cm²あたり10~18%程度13~16% /cm² 毛包単位(=1つの毛穴から生える毛の本数)報告されており、一定の発毛反応は示されていますが、効果量としては比較的穏やかなものにとどまっています。

加えて、これらの試験の多くは、被験者数が100~120名程度と小規模であり、統計的に信頼性の高い結果とは言いがたいのが現状です。さらに、評価期間も短期間(12〜16週程度)に限られており、効果の持続性や安全性を中長期的に検証したデータはほとんど存在していません。

また、ランダム化比較試験(RCT)や二重盲検法といった、介入の有効性を明確に証明するための厳密な試験設計がなされていない点も、科学的エビデンスとしての信頼性を下げる要因となっています。

さらに、フラクショナルレーザーの反応性は年齢・性別・脱毛症のタイプ(AGA/FAGA/休止期脱毛など)・皮膚の状態に大きく左右されるとされており、個人差が非常に大きい治療法でもあります。

 

たとえば、すでに毛包が失われている進行性の脱毛には効果が期待できない一方、血行不良が主体のケースでは改善が見られることもあるなど、適応の見極めが難しい点も課題です。

フラクショナルレーザー単独治療では完結せず、補助療法が主流

日本国内のクリニックの運用を見ると、フラクショナルレーザー単体で薄毛治療を完結させるケースはほとんど存在しません。多くの医療機関では、AGA内服薬や、ミノキシジル外用・内服、さらには成長因子や幹細胞培養上清を注入するメソセラピーとの併用を推奨されています。

フラクショナルレーザーは、その作用機序が毛包環境の改善や血流促進など、発毛を「間接的にサポートする」にとどまるため、単独では十分な発毛効果を得にくいと多くの医師が判断しています。特に中等度〜重度の脱毛症患者では、レーザーのみで毛髪密度や太さを大きく改善することは困難であることが臨床的にも明らかになってきています。

一方で、宣伝においては「内服薬不要」「薬に頼らない発毛」といったキャッチコピーが強調されることが多く、患者に過度な期待や誤解を与えてしまうケースも少なくありません。


実際にカウンセリングの場では、他の治療法を避けたいという理由でフラクショナルレーザーを選ぶ患者も見られますが、最終的には医師の判断により内服薬や注入療法の併用を勧められるケースが大半です。

このように、現場ではあくまで**「補助的な治療法」「他の治療と組み合わせて効果を底上げする技術」**として用いられているのが実態であり、第一選択治療としての位置づけではないことは、正確に理解しておいていただく必要があります。

フラクショナルレーザー
費用面での注意点と治療継続の現実

フラクショナルレーザーによる育毛治療は、国内の多くの美容・再生医療系クリニックでは、1回の照射で約4万〜6万円前後、5回コースで20万円〜25万円台という高額な価格設定が一般的です。さらに、初診料や再診料、施術前の血液検査やアフターケア費用などが別途発生する場合もあり、実質的な支払い総額はそれ以上に膨らむ可能性があります。

また、多くのクリニックでは「1クール=5〜6回」の施術を推奨しているものの、1クールで明確な発毛効果が得られないケースも少なくありません。この場合、医師からは10回〜12回とさらに複数回の追加照射を勧められることがあり、最終的に50万〜70万円規模の出費に及ぶケースも現実に報告されています。

さらに、フラクショナルレーザーの効果は施術後すぐに頭髪が増えるのではなく、あくまで血流改善や皮膚代謝の活性化による「間接的な発毛環境の改善」が中心であるため、効果の発現に時間がかかる上、維持のためには定期的なメンテナンス照射(年2〜3回)も必要とされます。

これに加え、実際にはミノキシジルやフィナステリド、成長因子注入などとの併用治療が前提とされるため、それらの薬剤費・施術費も加味すると、年間の総治療費は軽く30万〜50万円を超えることも珍しくありません。複数年にわたって治療を継続した場合、トータルコストが100万円を超えるという声も上がっており、費用対効果について冷静に判断する必要があります。

このように、フラクショナルレーザーは“副作用の少ない育毛治療”として魅力的に映る一方で、中長期的には決して軽くない経済的負担を伴う選択肢であることは事前に把握しておくべき重要なポイントです

Capillusとフラクショナルレーザーの本質的な違いと、
科学的エビデンスに基づく信頼性

フラクショナルレーザーと比較した場合、Capillusは、発毛に対する作用メカニズムも、科学的根拠の蓄積状況も本質的に異なります。

フラクショナルレーザーが**皮膚表面に微細な熱損傷を与えて創傷治癒を引き起こす「間接的な発毛刺激」**であるのに対し、Capillusが採用する低出力レーザーは、**皮膚を傷つけることなく、レーザーの光エネルギーを毛包細胞に直接照射することで、ミトコンドリアのATP(細胞エネルギー)の産生を促進し、毛包を再活性化する「直接的な発毛メカニズム」**です。

さらにCapillusのSpectrumシリーズでは、低出力レーザーに加え、近赤外線(NIR)の照射を併用。NIRは皮膚の深部(表皮下5〜10mm)にまで到達し、深部の毛包幹細胞や毛細血管への生理的刺激を与えることにより、表層〜深層にまたがる包括的な育毛効果を発揮します。


この「浅層:LLLT × 深層:NIR」のデュアル照射アプローチは、フラクショナルレーザーにはない特性であり、ダウンタイムがなく、かつ日常生活に支障を与えない非侵襲的な育毛法です。

Capillusは、複数の厳密な臨床試験においてその有効性が実証されていて、Capillusの使用により17週間で1平方インチ(≒6.45cm²)あたりの毛髪数が平均51%増加、また94%の被験者が効果を実感したと報告されています。これはフラクショナルレーザーの臨床結果(1cm²あたり10〜18%の増加)と比較しても、効果の大きさ・確実性ともに大きく上回る結果です。

加えて、Capillusは家庭用医療機器は通院不要・完全非侵襲・無痛・ダウンタイムなしという点でも、定期的な施術・照射が前提となるフラクショナルレーザー治療と明確に一線を画しています。

このように、エビデンスの質・実績・使用のしやすさのいずれにおいても、Capillusはフラクショナルレーザーを上回る要素が多く、信頼性の高い育毛治療機器として国際的に高く評価されています。

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